王子が私を呼んでる
































『起きなさい!!!」




「わぁっ!」





私は飛び起きた。





あれ?今の、夢?






辺りを見回すと、一匹の猫。








「おはようシンデレラ。
よく眠れた?」


猫のソフィーが体の上に飛び乗った。
毎朝の目覚まし係だ。




「もう、ソフィー!
せっかくいい夢を見てたのに。
意地悪な猫ちゃんね。」




マリアはベットを降り、
さっと着替える。




「だって私お腹すいちゃったんだもん。
早くキャットフードくださいな」

ソフィーは待ちきれない様子で
マリアの足元をちょろちょろ動き回る。



「はいはい。」


マリアはソフィーを避けながら
窓を開ける。

朝の光がマリアをてらした。



「ん〜!」



大きく背伸びをすると
緑の木々や鮮やかな花が
マリアを包む。


部屋の中はほこりだらけだけど。




森の爽やかな空気が鼻を通る。




窓には小鳥が止まり、チュンチュンと
鳴いている。



「はい、ソフィー」


マリアはソフィーの朝ごはんをやる。



「いただきまーす!」



ソフィーは白くて艶やかな
毛並みをしていて、
とても優雅だ。






窓辺に経つと、遠くの城から鐘の音が聞こえる。



とても綺麗だ。




いつでもその城は輝き、
大きな時計を掲げて佇む。


あんなきれいなところに住みたい。
ここはボロボロの屋根裏部屋。
木造で床がミシミシ言ってる。




「そうだ!もうすぐ舞踏会だわ」