「そうだったわ。私は選抜を抜けるには個性がないって言われたの。ひどいでしょう!でもその通りっていうか何も言い返せないし」
「あー、次は歌のオーディションだったわね。確かにマリアは歌は上手いけど、他にもより上手い人がいたら落ちちゃうわね」
「そう。だからなにか個性を出せるものをってかんがえてたんだけど、何にも浮かばなくて…」
「じゃあ演技とかもいれたら?」
「演技!?」
「うん。マリアってよく本を読んでてお話を読むのは得意だし、表現も得意でしょ?それにミュージカル形式にすれば、歌ばかりで飽きてる審査員も楽しませられるし」
「なるほどね!それやってみる価値あるわ」
マリアは安心するとすっと眠りに入った。
「本当に寝つきいいわねー」
ソフィーはマリアの横に丸くなり目を閉じた。