俺のペットはプリンセス〜プリンセス・マリアと王子のキス〜






「さぁ、これから第二回花嫁選抜に向けて歌のレッスンを始める。」

ロバートの声が響いた。


「なんだ、ホールって言うけどちゃっちいとこだね」

エドワードは何気なく言った。彼の基準で見るとちゃっちいという表現になるのだろう。

ここはムーン寮についている多目的ホール。そこそこの広さ、体育館くらいはある。

「ロバートさん、こんなところ勝手に使っちゃって良いんですか?」

「馬鹿か、ここは予約制だから事前に予約してある」

「いちいち馬鹿ってつけないでください!」

マリアは頬を膨らませるが無視される。

「じゃあまずは、何か歌ってみろ」


「いきなり!?」

何か、って何!

「無理か?」

「大丈夫です!」

ここで屈したら負けだ。

「じゃあ、どうぞ」

マリアはステージに上がり、中央に立つ。うんっと小さく咳払いした。