「そんな人には見えないけどな。
真面目で厳しそうって感じだけで」
エドワードは振り返り、
後ろを歩いているロバートを見た。
「何だ」
「別に〜」
ロバートは全然聞こえていないらしい。
内心ほっとした。もし聞かれていたら恥ずかしくて逃げていただろう。
「そういえば、今日は追っかけがないですね」
エドワード王子が校内に毎日いるというのに、追っかけがないなんておかしい。
「俺、変装してるからさ」
「どこが?」
エドワードは眼鏡を取り出してかけた。
「ほら、分かんないだろ?」
「確かに」
眼鏡をかけたら、別人に見える。
大きい瞳が霞み、少し顔が地味になった。
「ってことだから、俺はロバートのアシスタント的な感じでマリアといるから。よろしく」
「はぁ」
マリアはエドワードが付いてくることに関しては緊張は多少ある。なんせ王子に常に監視されているのだから。でも、その分親しくなれる。
憧れの王子と毎日一緒なんて、夢みたい!
結婚も夢じゃないかも、と嬉しくなった。



