「あっはい!何ですか!?」

マリアはロバートの部屋を覗いていたためか、突然呼ばれて動揺していた。

「プロポーズ、受けたいと思ってるのか?」

「え…っと」


ロバートは冷たい目でエドワードの襟首をつまみあげている。

つまみ上げられたエドワードは捨てられた子犬のような目で見つめてくる。


「プロポーズされた時は…よくわからなくて、はいって言っちゃったんですけど…でも、選抜がまだあるのに、私がプロポーズを受けたら、他の人達に悪いなぁって思って。だから、きちんと選抜を受けてから…」


「よし、それならいい」

ロバートはエドワードを離した。
エドワードはしょんぼりと猫背になっている。

なんだか、憧れの王子とはイメージが変わった。

「あの…エドワード王子」

「エドワードでいいよ」

エドワードは背筋を伸ばした。

「私、あなたが好きです」

2人を横から見ているロバートは、
顔を赤くした。
「何言って…」

「俺も、変わらず君が好きだよ」

笑って言うエドワードを見て、ロバートはさらに顔を赤くした。