「ここが僕の部屋か〜!」
エドワード王子が両手に荷物を抱えてやってくる。
「きたぞ、うるせぇのが」
「そんな言い方は…」
ロバートを制すが、全く意味はなかった。
エドワード王子はロバートの執事部屋に居候することとなった。
「うわー!こんな狭い部屋に居るんだ、
よく暮らせてるよね」
エドワードは執事部屋を見て驚く。
「それでも広くなったんだよ!
悪かったな狭くて!」
ロバートは完全に敬語など忘れている。
エドワードのなじみやすさとやんちゃなところと年下であるという部分で、
そうなっても仕方ないのだが。
執事部屋は2人で暮らすにしても十分の広さだった。
「よく王室も許可を出しましたよね…」
マリアは不思議でならない。
何が好きでこんな森の中の学校の寮に?
メリットは??
そもそも言い出しっぺはロバートな訳だが、現在はすでにエドワードを追い出そうかという表情である。