「ねぇ、こんなに近くで話すなんて初めてじゃない?」
エドワードはマリアとぴったりくっつき、机の陰に隠れている。
「近いどころかくっついてますからね」
マリアは苦笑いだ。
「俺さ、多分マリアのことが好きなんだ」
「え!?」
エドワード王子。どうした!
あなたは私の憧れの人。
小さい頃からの、一目惚れの、
かっこいい王子様。
その人に告白された!?
どういうことなんだろう。
私、気に入られるようなことは何も。
…数回親しげに話しただけで。
「君の純粋なところとか、
優しいところ、ダンスが上手なところ、とても好きだよ。俺の花嫁になってくれたら…嬉しい。花嫁選抜は打ち切って、
君に決定してしまってもいい。」
エドワードは手を強く握って、
私を抱きしめる。
「好きなんだ。俺と結婚してくれる?」
「はい」
私は今、王子にプロポーズされた!
花嫁選抜は打ち切って、
君を花嫁に選ぶと言われた!
そして私は…はい と答えた。
「ほんとに!?」
気がつくと、エドワードはマリアの前で無邪気な笑顔で飛び跳ねていた。
「本当に俺と結婚してくれるのか!」
「あ、あの…」
マリアは自分がはいと答えたことの重要さに改めて気付き、訂正するのを試みた。
今この段階で決めるのは愚かすぎる!



