俺のペットはプリンセス〜プリンセス・マリアと王子のキス〜




「毒舌!悪魔!
ロバートさんなんか嫌い!」



嫌いで結構、また次のお嬢様か。

俺は交換されるのに備えて、
寮の荷物をまとめていた。

こんな作業何百回とした。

何百人のお嬢様に回されて、
頭をなでれば喜ぶし、
簡単だった。

馬鹿もアホもお花畑も言わなかったし、
敬語は使い慣れていたが、
言葉遣いの荒さは目立ち、毒舌は治らなかったし治そうとも思わなかった。

気に入らなければ交換したらどうですか


そう言って交換されたこともある。

もう慣れた。

次も執事との恋に期待している夢見がちなお嬢様が来るようだから、現実を見せるのみ。


執事はただのお手伝い。
お嬢様なんて自分勝手で、
自分の勝手な理想を執事に押し付ける。

執事を恋愛対象にするな。

王子と簡単に結婚できると思うな。

自惚れるな。

お花畑のような思考はやめろ。

ワガママ言うな。



お嬢様への不満は常に溜まっていた。
お嬢様など、夢見がちで面倒臭い。


お嬢様なんかごめんだ。





そんな時、貧乏お嬢様マリアがやってきた。