6年もたって、俺は10歳になっていた。
心はすっかり大人で、
人一倍考え事や読書をしていたせいか、
頭も良かったのではないかと思う。
だから、子供ながらにあんな計画を実行した。
「ここをでる!」
ロバートは、塔にあるたった一つの窓を見下ろした。
およそ50mの高さに感じる。
ここから降りるなど不可能だ
…でも一生こんな所で暮らしてたら腐ってしまう。
ロバートは部屋の中の布という布
、ばあさんが持ってくるタオルを繋いで、窓から垂らして地面に着くまでのロープを作り上げた 。
ある日、
ばあさんにはなにも言わず塔を降りた。