「そっか。でも具合悪くなったら言ってね?」

「わかった〜」

簡単に返事をした。

そろそろチャイムが鳴るのか先生が入って来た。

「あ、先生だ」

「じゃまたね〜」

私たちはお互い自分の席に着く。

隣はやっぱり結城君だ。

『なんだか目線を感じる…』

周りをチラッと見てみると結城君と目があった。

「渡辺さんおはよう」

「お、おはよぅ…」

最後の方は聞き取れなかったと思う。

「渡辺さんってなんで髪の毛結ばないの?」

以外な質問が結城君の口から出て来た。

「めんどくさいから…かな?」

「ふーん…」

納得したのかしてないのかよくわからない返事だ。

「結んだ方が可愛いと思うよ?」

『“可愛い”かぁ…………ん?可愛い?結城君が?なんですと!?』

私の頭の中はパレード状況だった。