「あれ?
松野??久しぶりじゃん!」

「ヒッ?!?!」

突然後ろから話しかけられ、つい驚いてしまった…恥ずかしい……

恐る恐る振り返ると、そこには長身でいかにも運動部でしたよー!みたいな肌の色をした男の子


誰だろ……
うーん…正直、中学時代の同級生ってあんまり覚えてないんだよなー

そんな事を思いながら、無視も悪いのでとりあえず挨拶しておく

すると、その男の子は二カッと笑い、私の隣に座って「なぁ」と話しかけてくる


「その顔、俺の事覚えてないだろw
あーぁ、松野と結構仲良かったと思ってたんだけどなー俺
2年の時とか、ずっと話してたんだけど…俺の事、覚えてない?」

「ヒェッ?!
あ…いやぁ……仲良かった…男子?」


覚えてない?…じゃなくて!!!!
突然、顔近付けすぎ!!!!!!
あーーービックリしたー……
一歩間違えればキス出来る距離だよ?!コレ!!


なんて、突然顔を近付けて来る男の子に驚いた事を悟られないように、必死で記憶を辿った