チャリパイ10~産業スパイにご用心~


「16匹すくったわ!」


まったく破れた様子も無い網を金太郎に見せ、続行を宣言するてぃーだ。


「なんて速さだ!
…あれじゃ、四天王だってブロックのしようが無い!」


祭もシチローも、まさかてぃーだがあれほど凄いとは想像もしなかった。


「キャ~♪ティダ、かっこいい~♪」


賞金10万円の望みが出てきたと分かると、子豚とひろきも俄然元気になってくる。


「10万円~♪あ、ソレ10万円~♪」


あれを見せられては、
もう金太郎も賞金10万円の放出は覚悟しなければならないだろう。


「クソッ…最後の最後になって…
ほらっ!あと4匹、さっさとすくっちまってくれ!」


半ばヤケクソ気味になって、てぃーだに続きを促す金太郎。


ところが、ここで
てぃーだは驚くべき台詞を口にしたのである。








「そうね…
あと4匹は、この四天王をすくわせて貰うわ!」