「16匹すくったわ!」
まったく破れた様子も無い網を金太郎に見せ、続行を宣言するてぃーだ。
「なんて速さだ!
…あれじゃ、四天王だってブロックのしようが無い!」
祭もシチローも、まさかてぃーだがあれほど凄いとは想像もしなかった。
「キャ~♪ティダ、かっこいい~♪」
賞金10万円の望みが出てきたと分かると、子豚とひろきも俄然元気になってくる。
「10万円~♪あ、ソレ10万円~♪」
あれを見せられては、
もう金太郎も賞金10万円の放出は覚悟しなければならないだろう。
「クソッ…最後の最後になって…
ほらっ!あと4匹、さっさとすくっちまってくれ!」
半ばヤケクソ気味になって、てぃーだに続きを促す金太郎。
ところが、ここで
てぃーだは驚くべき台詞を口にしたのである。
「そうね…
あと4匹は、この四天王をすくわせて貰うわ!」
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