「ちょっとタイム!」
そう言って、いきなり祭の動きを制した金太郎にシチロー達が文句を付けた。
「なんだよ、いい所で!…まさかここで店仕舞いなんて言うんじゃないだろうな!」
「いえいえ、まさかそんな野暮な事をする訳が無いでしょう…
ただ…水槽の金魚が大分少なくなってきたんで、補充しようと思いましてね♪」
金太郎は、ニヤリと不敵な表情で笑うと、足下に置いてあったバケツの中身をを水槽へと流し込んだ。
ドボン!
「さぁ~これでよし。
お客さん!
遠慮なくすくってやって下さいな♪」
金太郎に促され、水槽の中へと目をやった祭は、呆然とした顔で呟いた。
「すくってやって下さいなって…これ…
金魚じゃ無いんじゃないの・・・?」
水槽の中には…
『体長二十センチを超える巨大な魚』が4匹も、我が物顔で悠々と泳いでいた。
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