「てぃーださん!宜しくお願いします!」


「おねがいします♪」


祭と娘のあゆみは、てぃーだに向かって深々と頭を下げた。


「こんにちは~あゆみちゃん♪金魚たくさんすくえるように頑張ろうね♪」


「ハ~~イ♪」


あゆみの頭を撫でながら、にっこり微笑んでそう言ったあと、てぃーだの表情は引き締まった。


「何しろ、時間が無いわ!…
まずはアタシが『お手本』を見せますから、二人共よく見ててね」


てぃーだは、金魚すくいの網とお椀を持つと水槽の前に立ち、腕捲りをして水面をじっと睨み付けた。



次の瞬間。















「ハッ!!」



シュン!シュンシュンシュンシュンシュンシュンシュン!







「…とまあ、こんな感じで…」




「えっ・・・・・?」




ほんの4~5秒だったろうか…


気が付いた時には、既にてぃーだの持つお椀の中には十匹近くの金魚が泳いでいた。


「祭さん…今の見えた?」


「いや……速過ぎてまったく……」














「ええええええ~~っ!
何それぇぇぇ~!!」



ティダ・・・
どんだけ~~!!