「じゃあ~またね~♪会長~♪」


「また飲もうね~♪」


花神王子製紙の創立者
『花神泰造』会長に向かって、タメ口で笑いかけ手を振る子豚とひろき。


その不思議な状況に、思わずシチローとてぃーだも駆け寄って来た。


「どうしたんだよ?コブちゃん、あんな車に乗って」


「いやぁ♪接待ゴルフの後の食事会で、すっかり会長と意気投合しちゃって♪…好きな物頼んでいいって言うから~」


「高級ワインとビール飲んじゃった♪」


シチローとてぃーだが
エアコンの壊れたトラックに乗って悪戦苦闘している時に、子豚とひろきの2人は高級料理店で飲めや食えやの大騒ぎをしていたと言うのだ。


「キミ達が接待されて、どうすんだよ…」


「上司の人は、どうしたの?」


「課長は、急に気分が悪くなって途中で帰ったよ♪」


「それで、ゴルフは?」


「私が勝ったわよ!」


満面の笑顔で得意そうにそう答える子豚。


シチローとてぃーだは、呆れ顔で互いの顔を見合わせた。


「課長さんが気分悪くなったの解る気がする…」