その後、色々と決めるために活動場所へやって来た

音楽準備室

なんで音楽室じゃないかというと、音楽室は合唱部が使うから
他に防音なのはこの部屋しかないらしい

「まあとりあえず自己紹介から、いく?」

梅先輩が提案する
まあもちろんこんな時も1番にやるのはしっかりものの司なわけで

「1年6組、山岡司です
多分ギターやることになります」

お願いしますと言ってぺこりと頭を下げた

司はしっかりしてるとはいえ、恋愛は別
一定の女の子と付き合うことはまるでなし
そのギャップがステキ!とかなんとかでありえないほど女子からモテモテなやつ


「んじゃ次俺〜!」

旬が手を上げて元気よく言った

「1年3組、久美沼旬!
ベースです!おねがいしまーすっ」

あいっかわらずのおちゃらけキャラぶり…
背が小さくて猿みたいだけど可愛い顔をしてるからこの人も女子からは人気

「1年3組、秋田大貴
ドラム。よろしくです」

旬に続いて眠そうに大貴が言う
大貴はいつも眠そうなのに髪の毛はいつもしっかりとセットしてあって学年1モテるらしい

「1年6組、酒井青海です
ベースです、おねがいします」

青海がゆったり丁寧に挨拶する
青海はほんとに可愛くて
毎日爪を綺麗にしてあって優しくていい子
もちろんこの人もモテる

「1年5組、山梨美穂です!
ギターやります、おねがいします!」

最後は私!いつも通りに挨拶をした
まあ私は平凡
なんでこんな完璧ボーイズアンドガールと幼馴染なのかって感じだけど

「みんな元気ねー
ま、とりあえずさっきも言ったけど
私は武田梅、2年5組!
ちなみにキーボード、よろしく」

梅先輩はさらりとかっこよく言った

全員の自己紹介が終わった

「ということで!今日は…」

梅先輩がホワイトボードに何かを書き込む

キュッキュと音が響く中、少し癖のある字で書かれたのは

"ボーカルについて"

「ボーカル決めるよ!」

梅先輩がはつらつと言った

ボーカル。バンドの印象を決める大事な要

「なるべく弦の子にやってもらいたいかな、見
栄え的にも配置的にも
あとサブボーカルも1人作るつもり
男女1人ずつって感じかな」

ってことはボーカルはドラムの大貴とキーボードの梅先輩は外れて
青海と司と智とうちの誰かってことか