「美穂なんで呼ばれてんのっ!」
教室ではそんな声がざわざわ…
私は山梨美穂、高校1年生
つい最近近所の進学校に入学したばかり
問題を起こした覚えはないのに
なんでか私は職員室に呼び出しを食らってしまった
「わかんないよそんなの〜」
ほんとにわからない…
しかも呼び出しを一緒にされているのはみんな私の幼馴染なのだ
「美穂〜」
「あ、青海!」
ひょこりと教室のドアから顔を出した女の子は
唯一の女の子の幼馴染で私の大親友
酒井青海
「なんで呼び出されてるんだろうね〜」
「ほんと!なんでかなー」
あははと笑いながら職員室に向かう
「おー!いたー!美穂!青海!」
「俊!大貴も!」
大声で私たちの名前を呼んだのは
久美沼 旬と秋田 大貴
「あれ、ちゃんと来たんだ
2人ならばっくれると思ってた」
「んなことしねーよ、ばーか」
そう言って旬に頭を叩かれる
「あれ?ここにいたのかよ」
そこにいたのは山岡 司
「教室まで見に行ったのにいないからどこ行ったのかと思った」
司は本当にしっかりしてて、いつも優しい
そんなこんなでぐちぐち話しながら職員室に向かうと事務長の武内 桜先生が立っていた
「みんな揃ってきたのね〜」
「別で行ってたんですけど途中で会ったから一緒に来たんです」
「そうなのね〜、まあいいわ
校長室、とりあえず入って」
…!?
「「「「「校長室!?!?」」」」」

