「本当にごめん!私もずっと千尋の事が好きだったのかもしれない。」

でも、今は大輔がいるから。

「そっか。俺もずっと好きだったよ。今もって言ったら困るかもしれないから言わないけど。」

「ねぇ最後にさ、一回抱きしめていい?
強く。」
これが私と千尋のけじめ。

「うん。いいよ。」私も強く抱きしめる。

これで終われるね?千尋。

この時私は、私と千尋が抱き合ってる姿を大輔に見られている事なんて、知らなかった。