「今日、来ない方がよかったね。」
試合が終わり、大輔と一緒に帰っている。

「ううん。千尋の事は、きっちり踏ん切りをつけないとだったから、良かったよ。逆に。」

それに、大輔がいたからも大きかった。

「もし、あの場に大輔がいなかったら、
私多分、千尋の事殴ってた。」
そのくらいに憎らしい男だから。

「そっか。」大輔は、気を使ってくれてる。
そんな隠れた優しさを私は知ってるから。

「解決ってできたの?」大輔が聞く。

「んーまだだと思う。だって、悪いのはあっち。千尋から謝罪がない限り、私は解決したとは思わないかな。
まぁ謝られても許すつもりなんてないけどね。」