そして、真島くんは逃げて行った。

「大輔っ!ありがとう!」
私は、思わず抱き着いた。

「お、おいっ。」

「俺、翼が好きだ。いつもなんか、傷ついたり、泣いたりして目が離せなかった。
それに、バスケに対して全力だったり、
友達に対しても優しくて。
俺が、そばにいてやりてーって思った。」

告白?だよね。

そうだ。いつも大輔は、私を助けてくれた。

どんな冷たい言葉でも、心の奥では優しかったよね。

なんで気づかなかったんだろう、
とっくに抱いていたこの気持ち。