「あっ!真島くん!お待たせ!」
ちょっと遅くなっちゃった。

「大丈夫!俺も今来たとこだから。」
そっか。

「大輔―!俺と帰ろうぜ!」
「帰らねーよ。俺一人で帰りたい派。」
大輔が友達と喋る声が耳に入る。

あ、そういえば、今日大輔と一回も話してない気がする。

「翼ちゃん?どうかした?」

「えっ!あ、ううん!少し考え事してただけ!」

「そっか!あ、そういえば翼ちゃんってバスケ部だったんだね!」

「言ってなかったからね!」

「凄い!エースでしょ?」え?

「なんで、分かるの!」