キーンコーンカーンコーン

チャイム。
あと2時間チリチリヤローの授業か。ダルい。

「じゃあ蘭!また帰りねー!」

ニカッと笑って、まどかは自分のクラスに戻った。

ーーーーーーーーーーー

「授業始めるぞー。えー、まずあー、どこまで
やったっけ?ノート見して。あ〜ここか。そ
したら教科書183p………………」



成績は悪くない。高望みしなければまぁ、浪人はしないだろう。いつも学年で14~19位くらいだと思う。

チリチリの数学の授業も、考え方が古くてめんどくさいタイプの現代文の先生の授業もまぁとりあえず理解出来てるし…。



「大学ねぇ……。」

「おい!何俺の授業でボケっとしてんだよ?
この問題はそんな霧谷ちゃんに答えてもらい
ましょう。いいんだよわからなかったらごめ
んなさいって……」

「1709821円」

「え…。」

「だから答え。1709821円。私聞いてるんで。
私のこと心配しなくていいので、早く
授業ってか仕事進めて下さい。」

これでさっきのはチャラにしてやんよ。
ちっとは仕事しろや。


大学…。別に特に行きたいとこもないし。
別に行かなくったっていいんだよなぁ。
就職でどうこう言われるから行くけどさ。


はぁ。なんかつまんないの。