私、霧谷 蘭(きりや らん)は現在いわゆる華の17歳。高2。


華とつく割に去年と変わったことは受験受験と言われることが増えたくらい 。

誰が17歳に華をつけようなんて考えたのか。

「らーーーーん!もう!
何ボケっとしてるのよ!
暇ならまどかに数学教えて。」

はい。来ました。まどかちゃん。

「あー、はいはい。で、どこの範囲よ?」

まどか(舞風 まどか)とは小中高と何故かずっと一緒。
なんだかんだ親友だと思う。

成績悪かった時平均2時間慰めなきゃいけないのはたまったもんじゃないけどね。

小学生なんて毎週ってくらいテストがあったから地獄だった…。思い出すのやめよ。

「えっとね、わからないのは…ここでしょ?
あと、ここと、ここと、ここと、ここと、
ここと、ここと………(以下略)。」


「うん。それはさ、私じゃなくて先生に
聞こうか。うん。それがいい。」

「え、聞いたよ。いくらまどかだって
それくらいはしますー。」

あ、謎のドヤ顔いただきました。

「そしたら先生がね、

これは俺じゃなくて霧谷に聞くのがいいよ。
うん。それがいい。

って、言うんだもん。」

あのチリチリヤロー。仕事くらいしろや!



「だからまどか蘭に教えてもらうしかないの。
先生にはもう見捨てられてるの。」

あ、そこ認識してたのね。

「わかったよ。教えればいいんでしょ
教えれば。あんた本当になんでこの高校入れ
たんだか。」

「それはさぁ、やっぱりその日までは
頑張ってたからでしょ!」

あ、はい。謎のドヤ顔いただきました。


「蘭はさ、志望校とかどうすんの?」

「あんたは私じゃなくてまず自分の心配。」

「はいはい。蘭は何でもできちゃうから
そんなの困ってないよねー。でも早いなあ。
まだ高2 だけどさ、高1の時もそんなこと
思ってたらあっという間に過ぎちゃった。
ってか高2もあと、3ヶ月無いとか何事!」

「できた。とりあえず今日の分ね。
解説書いといた。はい。
あと、学年末テスト、まどかが単位
落としませんようにって願い込めといた。」

「ありがとうっー!
蘭が願い込めてくれたらな大丈夫だ!」

この子は本当になぜこの高校に入れたのだろうか。この街の都市伝説にしてもいいと思うんだが。