黒い日傘をさした女

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 著作名はそのまま藤堂雅也」



と俺は答えた。


すると由美子は早速スマホで検索した。



「あ、あった。藤堂雅也」


と言って俺を見てニッコリ笑った。



俺はまた、いやずっと由美子に見とれっぱなしだった。



由美子はスマホをスクロールしながら


「結構書いてるのね」


と言った。



「ええ、でも俺は短編が多いんで。長編は5本くらいかな?」



「へえ。何から読んだらいいかしら?」


と由美子は俺を見上げた。


「そうだなぁ・・今読む気?」


と俺は聞いた。


「うん」


と由美子は当然って顔で頷いた。



「じゃあ・・」


俺は少し考えて


「翼のない天使」


と答えた。


由美子はタップしながら


「面白そうなタイトルね」


と呟いて読み始めた。