黒い日傘をさした女

一階のロビーに降りてレストランへ入った。



バイキング形式のブランチ。



どれも美味しそうだ。



食器も陶器のような感じでサラダは生き生きと輝いていた。



由美子はお皿に次々と料理を乗せていく。



「そんなに食べられるの?」


と聞くと



「ここの料理だと食べられるの。


 いつもはコーヒーだけ」



と由美子は楽しそうに手を動かしながら言った。




俺達はガラス張りのテーブルに向かい合って座った。


アンティーク調でソファも座り心地良かった。



「いただきます!」


と由美子はパクパク食べ始めた。



俺もウインナーをかじった。


「うん,美味い」


「でしょ?」


とニッコリ微笑む由美子。



今目の前にいる赤いワンピースを着た女はどれだろう?


と疑問がよぎった。



夢の中の女は”椿”と名乗った。確かに・・。



椿は堂々として自信に満ちていた、ような・・。



「おかわりしてくる」


と由美子が立ち上がった。


「ああ、俺も」


気が付けば俺もキレイにたいらげていた。