黒い日傘をさした女

「あー美味かった!」


と俺は満足そうにナイフとフォークを投げるように皿の上に置いた。


「ふふ」


と由美子はナプキンで口を拭った。


「こんな高級料理をルームサービスで食べらるとは思わなかった」


と俺は煙草に火をつけた。


由美子はグラスに入ったミネラルウォーターを飲みながら


「満足して貰えて嬉しいわ」


と微笑んだ。


俺は由美子を真顔で見て


「どうしてここまでしてくれるの?」


と聞いた。


由美子はグラスを揺らしながら


「面白い小説読ませてもらったから」


と答えた。


「由美子・・いや美蘭さんは何の仕事してるの?」


と俺は深く興味を持っていた事を聞いた。



「気になる?キャバクラか風俗やってるとか思った?」


とニコニコしながら確信をついてきた。


俺は黙ってしまった。



由美子は立ち上がりバックの中からブランド物の名刺れを出して俺に差し出してきた。


俺は名刺を受け取り見た。


<オフィス美蘭 > 装飾企画プランナー。となっていた。


「美蘭って源氏名じゃないですか。企画プランナーってどんな事してるの?」


と俺は驚いて聞いた。