黒い日傘をさした女

俺と由美子はなんだかんだと2時間くらい一緒にいた。


俺達はその間飲み物を2杯お代わりしていた。


由美子はグラスの氷をカラカラ鳴らしながら


「電話かかってきたら帰るから」


と言った。


「そっか」


と俺は少し残念そうに答えた。



「また私に会いたい?」


と由美子はわかりきったような質問をしてきた。


「・・そうだね」


と俺は答えた。



由美子はふふっと笑った。



オルゴールの音がした。


それは由美子のスマホから流れていた。


由美子はスマホをタップして耳に当てた。


「今、西口にいます。ええすぐに行けます」


と言って電話を切った。



「じゃあ行くわ。ご馳走様」


と由美子は妖艶にほほ笑んだ。



俺は片手を上げて「またね」と言った。



由美子は優雅に店を出て行った。