黒い日傘をさした女

それから由美子の質問攻めが始まった。


どうしてストーリーが浮かぶのか。


どんな時に小説を描いているのか。


好きな芸能人は誰か。


どんな曲が好きか・・。



いつのまにか小説の話からどんどん脱線してきた。


そして


「彼女にドタキャンくらったの?」


と突っ込んできた。


俺は驚きながらも


「まあそんなとこです」


と俺は笑って誤魔化した。



由美子はさして気にした様子もなく白い煙をはいた。


「私がなんであそこにいたかって言うとね・・」


と悪戯っ子のような眼をして


「あそこでライブやってたバンドのヴォーカルの追っかけやってるの」


と答えた。