ーside 白杜ー


時刻は午前9:50前。


俺は今、駅前の店“café milky”にいる。


何でそんな所に居るかというと、昨日。


 ー回想 昨日ー


「勝木!木野村くん!」


「ん??」


「え、何?」


「明日買い物付き合ってくれる?集合場所は、駅前の店“café milky”ね!時間は…そうだなぁ。じゃあ、9時50分で!」


 ー回想 終了ー


何だか有無を言わさぬスピードで、勝手に決められた。


ちゃっかり時間前に来てる俺も俺なんだけど……。


というか、買い物って言ってたけど目的はきっと…いや、絶対月島だろ!


わざわざ駅前の噴水の近くを待ち合わせ場所にしたり、時間だって月島たちが待ち合わせしてる時間の前だし。


てか、あの二人おっせぇーな!!!


当の本人はいねぇし、勝木は……どうせ寝坊かなんかだろ。


そんな事を考えながら一人イライラしながら待ってると、目の前に見える噴水の場所に誰かが来た。


誰だろうと思って見ていると、その人物は時計を確認し、クルリと振り返った。


「!?」


うっわ!ビックリしたー!!!


その人物は淡い紫のワンピースを着ていて、髪は二つ結びの三つ編みで、濃ゆい感じのオレンジ色のカバンを持っていて、薄いピンク色のサンダルを履いていた。


月島 美央だ。


普段の学校での格好からじゃ、想像つかないような感じだった。


何ていうかこう………、どっかの?お嬢様に見える。


通りがかる人皆んなが振り返ってるし。