私あなたに、恋しちゃいました!!

「ところで、何の話ししてたの?」


ぉおう。それ聞いちゃう?


「美央の恋バナよ。恋・バ・ナ」


ヒカちゃんさらっと言っちゃったよ!


「えっ!?美央ちゃん好きな人出来たの!?」


何故そこで驚く。


てか、失礼だな!!


まるで私が初めて恋したみたいな言い方ー!


いや、初めてなんだけどさ…。


「誰?誰っ!?誰っ!!」


誰多いな!!


「名前は知らないよ。だって今日初めて会ったばっかりなんだもんー!」


「何だー。そうなんだ」


明らさまに残念そうな顔してくれるな。


3人で話していたら、勝木くんを呼ぶ声がした。


「あ、いた。おい、勝木ー!」


「およ?」


いやいや、およ?ってあなたね…。


勝木くんが振り向いた方に、私とヒカちゃんも振り向いた。


そこに立って勝木くんを呼んでいたのは、さっきの男の子だった。


ウソン!!


開いた口が閉じないよ。