「フ・・・フハハハハ!!!我ヲ封印シタトコロデドウナルノダ!?
コンナ物時間稼ギニシカナラヌワ」

封印の術の文字が体中に刻まれた妖魔が叫ぶ

「でしょう、ねっゲホゲホ!!!・・・だが僕達には時間がほしい」

金色の髪をした男が血を吐きながら言った


「俺達の意思を、受け継ぐ者が現れるまでな・・・」

紅色の髪をした男がフラフラになりながら歩みよってきた

全身には無数の傷が刻まれていた


「ナァー・・・ンダト?」

妖魔は邪悪に満ちた赤黒い目で睨みつけた

「さぁ!!!妖魔の頭さんよォ。そろそろお開きだぜ?俺達と一緒に地獄に行こうや」

藍色の髪をした男が血で濡れた刀を持ち、肩にある深い傷を抑えながら立ち上がった


三人とも立っていることが不思議なくらいボロボロだった



「ソンナ事ヲシテモ無駄ダ。江戸ハ我ノ物ニナリ、アノ方ハ復活スルノダ!!!」


狂気の笑みを浮かべる妖魔


「させねぇよ」

藍色の綺麗な髪から血の雫を落としながら言った


「お前がまた甦った時、僕達の意思を受け継ぐ者がお前を斬るだろう」

月明かりが当たってキラキラと光る金髪をなびかせ刀を構えて言った


「地獄へ連れてってやるよ」

ザシュッッッ!!!

炎のような赤い髪の男が言った瞬間、三人の刀は同時に妖魔の体を貫いた

妖魔の濁った緑色の血が降り注いだ