今日、わたしは高校を卒業した。




「志乃、おじい様が書斎に来るようにとおっしゃっていたわ。」



友達からの誘いを断り家に帰ってきたわたしに母が声をかけてきた。




「わかりました、後で伺います。」



気乗りはしないが、祖父の呼び出しを無視するわけにはいかない。


お気に入りのワンピースに着替えた。



祖父の書斎に向かった。