「とりあえず、傘売ってる所まで走って、買うしかないか」
和葉はため息をついて背負っていた防水加工されているのか微妙な革のリュックを頭に乗せ、走る準備をした
この辺は傘を打ってるようなお店はない
小洒落たカフェやお店が並び、カップルのデートスポットとしてや、おばさまたちの溜まり場となっているためだ
そのためここにはファストフード店やましてはコンビニなんてあるはずもなく、一番近いコンビニでも15分は歩かなければならない
細い路地のため、一軒一軒はそう離れてはいない
和葉はそれを利用し、それぞれの店の屋根の下を通り雨をしのぎながら歩くことにした
