コトッとシンプルでオシャレな可愛いカップルを新山の後ろからだされる。
「どうぞ」の一言をそえて。
「ショコラショーだよ。雨で冷えただろうから、飲んで暖まって」
と新山は優しい声をかけてくれる。
「ありがとうございます」
お礼をいい、一口飲む。
すると、口いっぱいにチョコレートの香りと甘さが広がった。滑らかで、濃厚で、でも甘すぎないし、しつこくない。
「…なにこれ」
ぽつりと声を和葉はもらす。
「まずかっ「おいしい!すごい!こんな美味しいの飲んだことない!!!」
新山は何かを言い掛けていたが和葉はそれを聞かず、凄い剣幕と勢いで美味しいを作った昴と呼ばれる男を見た。
