甘い恋じゃなかった。

















「………はぁ」



あ、やばい。またため息ついちゃった。


慌てて周りを見渡してみたが、みんなお昼に出払っていて、既に部署には私一人だった。



時計を見ると12時20分。だらだらと事務仕事をしていたら遅くなってしまった。私もはやくお昼に行こう。


腰を浮かしかけたところで、ズシ、と背にかかる重み。



「はい、本日8回目のため息頂きました〜」



莉央だ。



「重いよ莉央…」


「悩み事?私でよかったら話聞くけど」



私でよかったら、という謙虚な言葉とは裏腹に、背にかかる重みはどんどん増してくる。



「だから重いんですけど…」


「あー重い系の悩み?大丈夫、私そっち系も得意だから」



いや何の話をしてるの?



明らかに会話が噛み合っていなかったが、話さない限りお昼には有り付けそうもなかったので話すことにした。




「…実は」