いやでも、その子がなぜここに?私もしかしてこの子と知り合い?え、知り合いなの?
必死に頭の中にある知り合いデータベースと照合していると、
ポカン、としていた女子高生がハッと我に返ったかのように険しい顔つきになって
「ここで何してんのよアンタッ!」
バチーンッ!
殴られた。
左頬を思い切り平手打ちされた。
…え!?私いま殴られた!?痛い!?なぜ!?!?
「おい、今の音何―――」
リビングから出てきた桐原さんが、女子高生と、頬を抑えて固まっている私を見て、目を見開く。
「…愛良(アイラ)?」
その言葉に弾かれたかのように、女子高生はローファーを脱ぐと桐原さんに駆け寄り抱き着いた。
「会いたかった…!!」
「あー…」
桐原さんが困惑したように、ポンポン、と女子高生の頭を撫でる。
ていうか。何。何この状況。え、桐原さんって余裕で私よりは年上だよね?
もしや桐原さんってロリ―――
「すげー良からぬこと考えてんだろお前」
抱き合う二人を凝視している私に、桐原さんが眉をひそめた。
「ていうか誰よこの女っ!」
女子高生が桐原さんの胸から顔をあげて彼に詰め寄る。
「答えてよ!お兄!!」
え?お兄…?
はぁ。
面倒くさそうなため息を一つついて、桐原さんが口を開いた。
「コイツ、俺の妹。桐原愛良(キリハラアイラ)」
桐原さんの、妹――!?



