甘い恋じゃなかった。




店内にいるお姉ちゃんと、目の前のサンタクロースの格好をした私を見比べる巻毛美人。


そして一言。


「…嘘でしょ」


…なんかショックだ…


「いや、本当です。こんな嘘ついても意味ないでしょ」


すると仲間と顔を見合わせる巻毛美人。私の頭の先からつま先までを一瞥して


「あ、そ。じゃぁちょっと顔かしてくれる?」

「えっ」


グイ、と私の手をつかんで引っ張った。

引っ張られるまま、その取り巻きの女子に囲まれるようにして歩き出す。


あ、あの、私一応仕事中…ていうか


「あ、あの今から…?」

「はぁ?何モゴモゴ言ってんの?」


近くにいた金髪ボブ美人が私を睨む。


この子絶対私より年下だ。でもすごく怖い。怖いよ年下。


先程の巻毛美人が言っていた言葉を思い出す。



“ちゃっとシメるよ”



私今から…シメられるの!?