結局、私はケーキを慌ててかきこみ、ボヌールを出るはめになってしまった。
家までの道のりを歩く足取りは重い。
…きつい、なぁ。
まともな恋愛を全くしてこなかった私は、もちろん失恋するのも始めてなわけで。
普通、この歳になれば恋愛の一つや二つ、失恋の一つや二つなんて、みんなしていることだろう。
現に莉央をはじめとする周りの友達なみんな、付き合っては別れ、また付き合って…を繰り返していたし。
みんな、すごすぎる。
今更になって私はそんなことを思う。
みんなこんな思いを乗り越えてたんだ。そしてまた新しい恋をして。
新しい恋…かぁ。できる気がしないなぁ。



