暫くして、牛奥から【仕事終わったらこの店集合!】というラインと共に、行ったことのないお店のURLが送られてきた。
てっきり、いつもの居酒屋だと思っていたから少し面食らう。
しかも、ふーん、なかなかオシャレそうな…
「意外と洒落た店知ってんじゃん、アイツ」
突如肩にのしかかってきたズシンという重みと、聞き覚えのある可愛らしい声。
「莉央…人のスマホ勝手に覗かない!」
「えー、いいじゃんケチ〜」
渋々私から離れる莉央。トーク画面を閉じる私に、ニヤけた視線を送ってくる。
「…なに」
「いや?ただ、噂になってたよ、って一応報告しておこうかと」
「噂?」
「小鳥遊さんが牛奥くんを、わざわざ朝、待ち伏せしてたって。
そして、潤んだ瞳で牛奥くんに“…話したい♡”って言ってたって。
あれは絶対愛の告白だね!って営業部長が♡」
部長(48歳独身)!?見てたんですね!?そして適当な脚色を加えて変な噂を流すな!!
愕然とする私に、大丈夫♡とウインクをかましてくる莉央。
「ニッシーには、逆ですから、それ!ってちゃんと言っといたから!」
どこが大丈夫なのそれ!?っていうか逆って何!?疑問は色々出てくるが、とりあえず、取り急ぎ確認したいことが一つ。
「ニッシーというのは、まさか西山営業部長のこと…?」
「あ、やばい。社内では呼ぶなって言われてたんだった♡」
ニコ、と笑う莉央。いや笑っている場合じゃない。
「莉央まさか…!?」
「んー、たまにはオッサンも悪くないよねぇ」
ついにそちらにまで手を出し始めたか!!!



