「まったく…!こんなことなら、シャネルのワンピでも着てくるんだった…!」
早乙女莉央、人生最大のミスだわ!と嘆いている莉央。
「いや焼肉にシャネルって…「はじめまして!」
私の突っ込みは華麗にスルーし、莉央が桐原さんに駆け寄った。
「私、明里の同僚で親友の早乙女、早乙女莉央といいます!」
選挙のようになぜか自分の苗字を二度言った莉央。極め付けの上目遣いウインク。思いっきりあざといのに、めちゃくちゃ可愛いのが悔しい。
「…はじめまして」
しかし桐原さんには美女の上目遣いウインク攻撃は通用しないらしい。興味なさそうにそう言うと、
「おい」
私を不機嫌そうに睨みつける。
「本当にうまいんだろうな?ここのデザート」
美女よりケーキ。さすが桐原さんだ。
「えぇ!きっと!絶対!たぶん!」
力強く答えると、桐原さんが「たぶん…?」と眉をひそめた。
仕方ないだろう、まだ私も食べたことないんだし。
「行きましょ、桐原さん♡」
おおっと、ここで美女のボディタッチが炸裂!
莉央に腕を取られ、引っ張られるように店に入っていく桐原さん。私と牛奥もその後を追った。



