甘い恋じゃなかった。






「……は?」



怪訝そうに彼女が眉をひそめて私を振り向いた。



「愛良ちゃんは遊びでバレーボールなんてしていません」


「…あなたに何が分かるっていうの」


「分かりますよ。手をマメと痣だらけにして、重圧とか、色んなものを感じて沢山悩んでいて…それを遊びだなんて、さすがに酷いと思います」



ス、と彼女が目を細める。



「川村」



そして私を見据えたまま後ろのサングラス男に問う。どうやら川村さんというらしい。




「何者なの、彼女は」


「…は。煌良様と同居されている女性です」


「…煌良と?」




彼女の纏う威圧感が増した。

私を見る眼光が鋭くなる。




…まさか桐原さんと同居していることまで調べられていたなんて。



本当に、そっちこそ一体何者なんですか。