いくら、暖房が入ってる病院だって、熱があれば寒い。 思わず、亮樹兄ちゃんの体にしがみつく。 「...寒いか?」 あたしは、小さくうなずいた。 なんだか、頭がぽーっとしてきた... 。眠気もすごいし。 「あと少しだから、がまんして。」 そう言って、背中をトントンとたたいた。 それにしても、夜の病院っていつきても不気味。とくに、トントンって響く足跡が余計に怖さをひきたてる。