「じゃあな。また明日。」 パタンとドアが閉まった。 翔がいなくなった、ふたりだけの空間は、重い。 その空気は、あたしが悪くしたんだけどね。 「ねぇ、桜。家帰ろっか?」 「...うん。」 しばらく冷たい冬の道を歩き続け、5分くらいで家についた。