そんな空気を切ったのは、亮樹兄ちゃんで。 「桜。」 ビクッ。 や、やばい。思いっきり肩をふるわせちゃった。 だって、亮樹兄ちゃんの声の怖いこと... 。 「はぁ...。まったく。」 ため息をつくと、あたしを抱えて歩きだした。...たぶん、診察室に。 しばらく、廊下を歩き続けた。