「亮樹兄ちゃん!あたし6時半に家出る!」 すでにスーツに着替えていた。 「え?なんでそんな早いの?」 「実優が!だから、亮樹兄ちゃんと同じ時間に出るよ!」 亮樹兄ちゃんはテーブルに朝ごはんを出しながら、あたしに言った。 「あとちょっとじゃん!ほら、ちゃっちゃとご飯食べちゃって。」 あたしは、困る亮樹兄ちゃんをよそに、ご飯を食べ、身なりを整えて、最終チェックをした。