手紙の中に入っていた、赤い折り鶴を握りしめた。





晴ちゃんっ…!あたし、きのうっ、昨日…いわれたよ?!



あたしの体、良くなってきてるって…!



移植と、治療は効いたって……!



だから、治るよって……!!






「ふえっ…晴ちゃんっ……」





晴ちゃんのおかげだ。



この事だけでも、晴ちゃんに伝えたかった。


これだけでいいからっ……晴ちゃんに…!





あたしは足から崩れ落ちて、ただ大泣きした。



抱きしめた千羽鶴に顔をうずめて。






「晴ちゃん……ありがとう…!」