「っ……!」




晴ちゃんが書いた手紙は、あたしの涙の跡ができてしまった。



こんなこと、こんなこと書かれたらっ……



あたし、あたしっ……





もう、涙が止まらなかった。



最後の、お別れみたいで。


お別れ、したくなかった。




あたしだって、晴ちゃんに言いたいことがたくさんあったのにっ……



あたしだって、晴ちゃんに出会えてよかった。


晴ちゃんに支えてもらえたから、ここまでこれた……!






けど、この思いはもう届かない…



封筒から、何か赤いものがポロッと転がった。




「折り鶴……」




折り鶴って言えば、あたしと晴ちゃんが初めてあったとき…


そう。初めてあったとき、この折り鶴があたしたちをつなげてくれたんだっけ。




きれいに折ってある赤い折り鶴。



羽を広げると、中には文字が書いてあった。