ところ変わって、翔のお部屋。


それにしても、久しぶりに翔の部屋に入ったけど、相変わらずきれいだね。机の上にはノートやら教科書やらが積み重なってるけど。


「いまさっきまで勉強してたからな。受験生だし。」


......そうでした。あたしたち、受験生なんだよね。


あぜんとしているあたしを置いて、ベッドに腰をかける翔。


「それで? なんであんなとこにいたの?それにこんな夜中なのに...。」


そう。あのときぶつかったのは、翔だったんだ。それで、とりあえず翔の家に来たんだ。


「......あたし、やっぱり再発してた。」