「あのさ... 、桜、大丈夫かな... 。2週間後の県大会で、一緒に出ることになってるんだ。具合、よくなるかな....。」 か弱い声だった。 ...翔。そこまで考えててくれたんだ。 なんか、胸がジーンとっていうかあったかくなる。 「ふふっ...。大丈夫。治るよ。だから、翔も県大会に向けて練習頑張ること!」 そう言って、翔の肩をぽんとたたいた。 「ん。...わかった!」 笑顔になった翔を送ると、あたりが不気味なくらいシーンとなった。 病院といい、亮樹兄ちゃんといい... とにかく怖い。