「桜、何が嫌なの?今から俺が何話すのかが怖いか?」
顔をのぞき込まれてそう言われ、思わずうなずいた。
亮樹兄ちゃんはすこしだけ笑った。
「そっかそっか。」
そう頭をポンポンとする。
「じゃあ桜?とりあえず診察室入らない?まだ話さないから大丈夫。」
ほんと?ほんとに話さない…?
「…ほんとに?」
亮樹兄ちゃんはうなずいた。
半信半疑ながらも、あたしは小さくうなずいて、車イスに乗らされた。
亮樹兄ちゃんは診察室に入り、お医者さんが座るイスに座った。
あたしも目の前に車イスをとめる。
だめだ…これじゃダメだ。
強くなんなきゃ。ちゃんと自分で受け止めて、受け入れられるようになんなきゃ…
ゴシゴシと涙をふく。


